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暦講座その3

十二支とは―土用から考えみよう!

十二支早わかり表

子 丑 寅 卯 辰 巳
読み ね・シ うし・チュウ とら・イン う・ボウ たつ・シン み・シ
時刻 0時頃(夜半) 2時頃(鶏鳴) 4時頃(平旦) 6時頃(日出) 8時頃(食事) 10時頃(禺中)
方角 北北東 東北東 東南東 南南東
旧11月・新12月 旧12月・新1月 旧1月・新2月 旧2月・新3月 旧3月・新4月 旧4月・新5月
季節 冬至 冬土用
(冬の終わり)
立春 春分 春土用
(春の終わり)
立夏

対立

対立

対立

対立

対立

対立
午 未 申 酉 戌 亥
読み うま・ゴ ひつじ・ビ さる・シン とり・ユウ いぬ・ジュツ い・ガイ
時刻 12時頃(日中) 14時頃(日昳) 16時頃(哺時) 18時頃(日入) 20時頃(黄昏) 22時頃(人定)
方角 南南西 西南西 西 西北西 北北西
旧5月・新6月 旧6月・新7月 旧7月・新8月 旧8月・新9月 旧9月・新10月 旧10月・新11月
季節 夏至 夏土用
(夏の終わり)
立秋 秋分 秋土用
(秋の終わり)
立冬

十二支とは

十二支は子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の十二文字の文字列です。年だけでなく、上の表を見てもわかるように時刻や方角などを示すのに用いられます。

十二支のことを干支(えと)と言ってしまう人がいますが、干支は十干(じっかん)と十二支を組み合わせたものを言うので、古文書を学ぶ人や歴史家を志す人は十干、十二支、干支は正しく使い分けしましょう。

土用とは

季節を循環させる作用

十二支において大切な概念に土用があります。土用の丑の日でお馴染みの土用なのですが、何故この日、ウシではなくウナギを食べると思いますか?その前に土用の概念から見ていきましょう。

まず、土用の期間ですが、土用は1年に何日間あるでしょう?土用の丑の日1日だけではないのです。春土用は立夏の前、夏土用は立秋の前、秋土用は立冬の前、冬土用は立秋の前のそれぞれ18日間を言います。

別の言い方をすれば土用は、春夏秋冬、季節の終わりの18日間に当たり、1年に18×4で72日間あります。

十二支でいうと土用は、陰陽五行の五行配当表や上の表を見てもわかる通り、丑、辰、未、戌です。それでは何の為に土用があるのでしょうか?それは季節を循環させる為です。

季節はいきなり春になったり、夏になったり、秋になったり、冬になったりしません。過ぎ去るべき季節を殺し、来るべき季節を育成する、それが土用の作用によってなされて、初めて新しい季節がやって来るのです。

十二支の対立関係

十二支
十二支

所で、陰陽五行説には相克(そうこく)という概念があります。木気は土気に、土気は水気に、水気は火気に、金気は木気に剋(か)ちます。

同様の概念が十二支にもあり、右の図のように対角線上に位置する十二支が対立関係になっており、例えば子は午、卯は申に対立しています。

土用の丑の日に鰻を食べる理由

それでは土用の丑の日問題について民俗学者の吉野裕子[註1]の説に則って解説します。まず、土用の丑の日は、いつを指すのでしょうか?

夏土用の18日間の丑の日が、土用の丑の日に当たり、平成27年は7月24日(旧暦6月5日)です。7月(旧暦6月)というのは十二支でいうと未(ひつじ)です。よって、未月丑日=土用の丑の日と覚えておくとよいでしょう。

しかし何故、丑の日なのでしょうか?

未の対立関係にある十二支は何でしょうか?そうです、丑です。夏の暑い時期である未月を、その対立関係である丑を食べて打ち剋(か)ち、元気をつけよう!という意味が土用の丑の日に込められていると考えられます。

陰陽五行説に基づくなら未(火気)を丑(水気)で鎮めよう!ということになります。

それでは、何故鰻(ウナギ)を食べるようになったのかというと、江戸時代には牛を食べることが禁忌されていたので、その代りに色は黒、水気の象徴の鰻を食べることになったと考えられます。

以上の理由から現代においては、土用の丑の日に鰻でも構いませんが、別に丑を食べても問題ないように思います。

  

補註

註1:吉野 裕子 『陰陽五行と日本の民俗 』(人文書院 、1983年)

暦講座

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