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五人組前書

五人組前書 七~九条

史料

五人組前書7~9条

※無断転載禁止

解読文

自分他所江相掛候、出入ハ何分に務いたし内済いたし候様、可申談勿論非儀を以滞相企候而、組合之異見にも不用我意ニ募候、公事出入者当人価無之候共、掛物一切出申間敷候

一 小分之事二而茂、他所地頭ゟ改等請候節ハ、善悪ニよらす組合江申談、其上村役人江相達先方江、可及挨拶候、一分として相計申間敷、後日組合不及難儀候様可致事

一 徒党・騒動・悪事之頭取ハ勿論、神事仏事によらす一村ゟ懸候儀、亦者大勢難儀失墜ニ相成候事、相企頭取致候義者、近年別而御停止ニ候間堅仕間敷事

一 其身平生実体ニ候共、壱人者相煩其外難去儀二而耕作荒し候ハヽ、組合ゟ助合可申候、不埒者行詰候義、近頃存悪事(読み下し文はこちら

現代語訳

自分が他所と争い、民事訴訟になった際はあらゆる務めをして、話し合いで和解するようにする。勿論道理から外れて悪さを企て、五人組が諭しても無駄で我儘が激しい際は、民事訴訟の手続きは当人が金がなくても、費用を一切出さないこと。

第七条:小さい事でも、他所や地元の領主から調査等受けた時は、善悪によらず五人組と話し合い、そのうえ村役人へ伝え、先方へ挨拶すること。自分だけで取り計らわないこと。後日五人組に迷惑をかけないようにすること。

第八条:徒党・騒動・悪事の頭は言うまでもなく、神社の祭礼や仏教行事に限らず一村に影響を及ぼす。大勢が迷惑失墜した場合、首謀者は近年取り締まりが強化されているので、絶対にやってはならない。

第九条:その身は普段実直だとしても、単独で病気になりその外、やむを得なく耕作が荒れるようならば、五人組は助け合うこと。不届き者が行き詰まり、近頃悪事に(続く)

解説

史料右ページ一行目「務」、七行目「善悪」、左ページニ行目「騒動」、三行目「懸」は特に難読だと思います。史料一行目の「出入」(でいり)は民事訴訟、四行目の「掛物」(かかりもの)はここでは出費の意味です。

  

史料情報

  • 表題:五人組前書(板井村)
  • 年代:文政12丑. 3./出所:名主平兵衛外2名/宛所:黒川文助
  • 埼玉県立文書館所蔵 飯島家8
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
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証文・手形など

五人組前書とは一~ニ条三~六条/七~九条/一〇~一二条一三~一四条連印差出人・宛名

江戸時代の繋がりと地域社会

1.はじめに/2.年貢の課せられ方/3.村の組織図/4.五人組の役割/5.男性家長の役割

6.地域で支え合う介護/7.老後の生活/8.父親中心の子育て/9.仮の親子関係

10.子供は村の子/11.子育てネットワーク/12.超個人主義の果てに

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