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引札暦その16

旧暦の大小

史料

引札暦_大小

※無断転載禁止

解読文(青い枠内)

十一(きのと/とり)、十二(きのと/う)、三(みつのと/ひつじ)、六(かのと/ゐ)、八(かのへ/いぬ)、十(つちのと/とり)

正(きのと/とり)、二(きのへ/とら)、四(みつのと/うし)、五(みつのへ/うま)、七(かのと/み)、九(かのへ/たつ)

現代語訳(青い枠内)

大=30日の月

明治26
(旧暦)
十一月 十二月 三月 六月 八月 十月
十干
十二支

小=29日の月

明治26
(旧暦)
正月
(一月)
二月 四月 五月 七月 九月
十干
十二支

解説

史料の右側と左側には月の大小が記されています。現行の太陽暦は、大の月(31日)と小の月(30日)に毎年変わりがありません。

しかし史料のように陰暦(旧暦)を採用した場合には、大の月(30日の月)と小の月(29日の月)が毎年変わります。その為、昔の人にとって、その年の大小を覚えておくことは日常生活において必要でした。

史料から明治26年旧暦の大の月は11・12・3・6・8・10、小の月は1・2・4・5・7・9であることがわかります。

旧暦時代の名残で、こちらの太陽暦の明治26年史料にも月の大小が記載されています。現行の太陽暦では、大の月は1・3・5・7・8・12、小の月は2・4・6・9・11で現代人にとっては当たり前の情報がわざわざ記載されています。当史料との比較すると理解が深まると思うのでチェックしてみてください。

  

参考文献

岡田芳朗 、後藤晶男、伊東和彦、松井 吉昭『暦を知る事典 』(東京堂出版、2006年)

史料情報

  • 表題:武州小川町紙荒物新井茂三郎[引札]
  • 年代:明治25/形態:一枚
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家4825
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

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