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暦講座5

干支(えと)とは 十干十二支・六十干支順位表

目次

六十干支順位表干支とは納音とは八専とは

参考文献暦講座関連記事

六十干支順位表(納音、八専付き)

1 2 3 4 5 6
きのえね きのとうし ひのえとら ひのとう つちのえたつ つちのとみ
甲子 乙丑 丙寅 丁卯 戊辰 己巳
コウシ(カッシ) オッチュウ ヘイイン テイボウ ボシン キシ
海中金(かいちゅうきん) 炉中火(ろちゅうか) 大林木(たいりんもく)
7 8 9 10 11 12
かのえうま かのとひつじ みずのえさる みずのととり きのえいぬ きのとい
庚午 辛未 壬申 癸酉 甲戌 乙亥
コウゴ シンビ ジンシン キユウ コウジュツ イツガイ
路傍土(ろぼうど) 剣峰金(けんぼうきん) 山頭火(さんとうか)
13 14 15 16 17 18
ひのえね ひのとうし つちのえとら つちのとう かのえたつ かのとみ
丙子 丁丑 戊寅 己卯 庚辰 辛巳
ヘイシ テイチュウ ボイン キボウ コウシン シンシ
澗下水(かんかすい) 城頭土(じょうとうど) 白蝋金(はくろうきん)
19 20 21 22 23 24
みずのえうま みずのとひつじ きのえさる きのととり ひのえいぬ ひのととり
壬午 癸未 甲申 乙酉 丙戌 丁亥
ジンゴ キビ コウシン イツユウ ヘイジュツ テイガイ
楊柳木(ようりゅうもく) 泉中水(せんちゅうすい) 屋上土(おくじょうど)
25 26 27 28 29 30
つちのえね つちのとうし かのえとら かのとう みずのえたつ みずのとみ
戊子 己丑 庚寅 辛卯 壬辰 癸巳
ボシ キチュウ コウイン シンボウ ジンシン キシ
霹靂火(へきれきか) 松柏木(しょうはくもく) 長流水(ちょうりゅうすい)
31 32 33 34 35 36
きのえうま きのとひつじ ひのえさる ひのととり つちのえいぬ つちのとい
甲午 乙未 丙申 丁酉 戊戌 己亥
コウゴ イツビ ヘイシン テイユウ ボジュツ キガイ
沙中金(さちゅうきん) 山下火(さんかか) 平地木(へいちもく)
37 38 39 40 41 42
かのえね かのとうし みずのえとら みずのとう きのえたつ きのとみ
庚子 辛丑 壬寅 癸卯 甲辰 乙巳
コウシ ジンチュウ ジンイン キボウ コウシン イツシ
壁上土(へきじょうど) 金箔金(きんぱくきん) 覆燈火(ふくとうか)
43 44 45 46 47 48
ひのえうま ひのとひつじ つちのえさる つちのととり かのえいぬ かのとい
丙午 丁未 戊申 己酉 庚戌 辛亥
ヘイゴ テイビ ボシン キユウ コウジュツ シンガイ
天河水(てんかすい) 大駅土(たいえきど) 剣釧金(けんせんきん)
49 50 51 52 53 54
みずのえね みずのとうし きのえとら きのとう ひのえたつ ひのとみ
壬子 癸丑 甲寅 乙卯 丙辰 丁巳
ジンシ キチュウ コウイン イツボウ ヘイシン テイシ
桑柘木(そうたくもく) 大渓水(たいけいすい) 沙中土(さちゅうど)
八専(はっせん)の初め→
①十干と十二支が共に水 間日(まび) ②十干と十二支が共に木 ③十干と十二支が共に木 間日(まび) ④十干と十二支が共に火
55 56 57 58 59 60
つちのえうま つちのとひつじ かのえさる かのととり みずねいぬ みずのとい
戊午 己未 庚申 辛酉 壬戌 癸亥
ボゴ キビ コウシン ジンコウ ジンジュツ キガイ
天上火(てんじょうか) 柘榴木(ざくろもく) 大海水(たいかいすい)
←八専の終わり
間日(まび) ⑤十干と十二支が共に土 ⑥十干と十二支が共に金 ⑦十干と十二支が共に金 間日(まび) ⑧十干と十二支が共に水

干支とは

概要

干支とは十干十二支の組み合わせで六〇組あり、それをまとめたのが上の表である六十干支順位表です。どのように十干と十二支が結合するかというと、十干に陰陽があるように十二支にも陰陽があり、陽干と陽支、陰干と陰支が結びつきます。

  • 十干の陽:甲、丙、戊、庚、壬/十干の陰:乙、丁、己、辛、癸
  • 十二支の陽:子、寅、辰、午、申、戌/十二支の陰:丑、卯、巳、未、申、亥

つまり甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)のように結合します。干支って何に使うの?ってことですが、年だけでなく毎日の日付にも干支が上記六十干支順位表の順番で配されます。

2023~25年

  • 2023年(令和五)の「年の」干支は40.癸卯(みずのとう)で、「日付の」干支は1月1日(旧暦12月10日)56.己未、翌2日は57.庚申、翌々3日は58.辛酉。
  • 2024年(令和六)の「年の」干支は41.甲辰(きのえたつ)で、「日付の」干支は1月1日(旧暦11月20日)1.甲子、翌2日は2.乙丑、翌々3日は3.丙寅。
  • 2025年(令和七)の「年の」干支は42.乙巳(きのとみ)で、「日付の」干支は1月1日(旧暦12月2日)7.庚午、翌2日は8.辛未、翌々3日は9.壬申。

お祭り

干支のお祭りとして代表的なのは、1.甲子(きのえね)と57.庚申(コウシン)です。干支に馴染みがなくなった一因は、昔は盛んだった干支のお祭りが廃れたことによると推測されます。本日の干支を知りたい方は旧暦カレンダー@AJNETで確認してみてください。

納音とは

納音(なっちん)は、六〇通りの干支に五行を配当し名称を付けたものです。万物が変動すると必ず音を発するという考えから、干支と五行が組み合わされる時に生ずる五つの音を納めるというのが、納音の名称の由来とされています。

納音は、六十干支順位表の海中金(かいちゅうきん)とか炉中火(ろちゅうか)などと記している部分で、干支の色は納音の五行色に基づきます。例として伊勢暦文久二)を見ていただければ、干支と納音の五行の関係がよくわかると思います。

また納音は、生まれ年の干支によって人の運を占う易占に用いられます。例えば私の場合、1977年(昭和五二)生まれ、この年の干支が同表54.丁巳(ひのとみ)、納音は沙中土(さちゅうど)となります。

八専とは

六十干支順位表に納音の他に八専(はっせん)も付けました。同表では49~60番目に当たります。意味や詳細はリンク先の明治時代のカレンダー(引札暦)をご参照ください。

参考文献

暦講座

1陰陽五行説 2.十干 3.十二支 4.土用の丑の日 5.干支

6.八将神 7.金神 8.歳徳神 9.二十八宿 10.十二直

関連記事

日付の解読:十干十二支閏月