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かわら版その1

瓦版(かわらばん)とは

史料

瓦版

※無断転載禁止

かわら版とは?

さて、これから象見世物のかわら版を見ていきたいと思いますが、その前にかわら版とは何なのか?簡単にご説明します。

かわら版とは、江戸時代、粘土の板に文字や絵をほって焼き、一枚ずつ刷ったもので、今の新聞にあたります。

かわら版の第一号は、慶長二十年の大坂落城の時の「大坂安部之合戦図」「大坂卯年図」とされています。[註1]これらは、幕府側の記事で埋められ、幕府が勝ったことを称えるものとなっています。

その後、マスコミという観念ができ社会的に影響を持つようになったかわら版。内容は地震、洪水、飢饉などの天災から、赤穂事件や大塩平八郎などの政治事件に至るまで多岐渡ります。

幕府は基本的に政治的な出版物の発行を禁止していましたが、新将軍の就任や外国使節の来日などは報じることが認められていました。

どうやって作るの?

1.事件が起きると、判屋が専門の執筆者に原稿を頼み、画家には絵を頼む。

2.できた原稿は版木に貼り、彫師に掘らせて元版を作る。

3.この版木に刷毛で墨を塗り、版屋が紙を当てて刷る。

補足:大きな所では分業で、小規模のモグリなどは一人でかわら版を制作していました。

どうやって売るの?

事件ものの際物師(きわものし)は昼間の呼び売りで、「さあ、大変だ、大変だ!」と人を集め、内容をちょっぴり聞かせ気を持たせて売りました。

また、頭に手拭を巻き、粋な身なりで、一本箸で紙面をさしながら売るのは唄もの師。美男が多く、美声で「よみうりは箸一本で飯を食ひ」と際物師と違った方法で人を集めました[註2]。

それでは次ページから実際の瓦版の数々を見ていきましょう!

  

補註

註1,2:稲垣史生『江戸の大変 かわら版〈天の巻〉地震・雷・火事・怪物 (コロナ・ブックス) 』(平凡社,1995年)

史料情報

左側

  • 表題:[寅見世物絵]
  • 年代:万延元/出所:一登斎芳豊画・仮名垣魯文述/形態:一紙
  • 埼玉県立文書館収蔵 小室家文書5779
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右側

  • 表題:[北亜墨利加ノ内合衆国并欧邏巴ノ内帝国魯西亜]
  • 年代:近世/形態:一紙
  • 埼玉県立文書館収蔵 増田家文書399
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瓦版

1.かわら版とは/2.象見世物その1/3.象見世物その2

4.象見世物その3/5.虎見世物その1/6.虎見世物その2

7.黒船来航その1/8.黒船来航その2

9.アメリカ・ロシア人1/10.アメリカ・ロシア人2

11.オランダ人と貿易その1/12.オランダ人と貿易その2

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