くずし字で楽しむ江戸時代

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古文書概論8

古文書学習法1 概論_何を学ぶべきか

古文書学習方法

くずし字だけ覚えても駄目

古文書の多くは現在使われていないくずし字で書かれているので、せっせとくずし字を覚えなければならないのですが、くずし字だけ覚えても残念ながら古文書を理解するに至りません。

江戸時代に使われていた言葉――助郷(すけごう)、人足(にんそく)、高直(こうじき)など、現在使われていない言葉が古文書にはたくさんあるので、これらの意味も一つ一つ覚えなければなりません。

またその文書が書かれた時代背景、つまり抽象的な視点を持って、江戸時代の暮らし文化幕府の政治社会システム等も頭の中に入れておかねばなりません。

古文書の学習というと経験上からいっても、くずし字の解読に集中しがちです。けだしくずし字解読自体は、早晩AIが解読してくれるようです。然しながらAIでもできる凡事を疎かにして、洗練された現代語訳が作れるわけがありません。

かくして①くずし字、②言葉の意味の理解、③江戸時代の暮らしと文化、これらをバランスよく学習することがより大切になってくるでしょう。

古文書概論

1.古文書(こもんじょ)とは 2.特徴 3.文字の種類

4.書き方の歴史 5.古文書の種類 6.最初に覚えること

7.くずし字の覚え方 8.学習法1 概論 9.学習法2 具体

10.書けなくてもいい? 11.漢文との違い 12.読む意義

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