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名前の解読2

官職名の解読その2 林大学頭、大納言など

史料

姓+官職名

鈴木弾正 林大学頭 津田縫殿
鈴木弾正 林大学頭 津田縫殿
すずき-だんじょう はやし-だくがくのかみ つだ-ぬいど
難読だが鈴の金偏、正は古文書くずし字の典型。 江戸時代、昌平坂学問所の長官。儒者林羅山の孫・信篤が任じられた以降、代々林家の世襲。 敬称として殿の字体は古文書頻出。例:無尽証文鷹場法度
大納言 米津大膳 土井大炊頭
大納言 米津大膳 土井大炊頭
だいなごん よねきつ-だいぜん どい-おおいのかみ
姓がありませんが、江戸時代、大納言を名乗ったのは基本的に紀州藩主尾張藩主のみ。 はもちろん頻出字体。膳も難読だが肉(月)編と善のくずし字の典型。 聴き慣れない官職名だが大炊寮の長官を大炊頭と言う。読み方も難しい。

MEMO

史料は全て、江戸時代の文書から抜粋した武士になりますので官職はただの肩書です。実際にその仕事をしていたわけではありませんのでご注意ください。大納言に関連して、大納言小豆(あずき)は尾張原産で尾張大納言の洒落によるもの。

名前

官職名その1・その2・その3国司その1その2

武士左衛門右衛門兵衛・郎助・蔵・数字動物

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