くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

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古文書概論その6

古文書学習 最初に覚えること

それは古代中国思想

  1. 江戸時代の思想の柱は、陰陽五行説
  2. 江戸時代の生活の柱は、十干十二支干支
  3. 江戸時代の暦は、現行の新暦(太陽暦)ではなく旧暦(陰暦)
  4. 江戸時代の学問の柱は、四書(論語・孟子及び「礼記」中の大学・中庸)五経(易経・書経・詩経・礼記・春秋)。出来る限り通読すべし。

解説

五色段々
北条氏康軍旗
五色段々

江戸時代の古文書の学習にあたって、くずし字を覚える前にまず知っておかなければいけないのが、上記古代中国思想です。

えー、まさかとお思いかもしれませんが、日本史を極めたいからといって国内のことだけやってる方が却って無理があると思いませんか?

徳川家康徳川家康は、陰陽五行説の奥義を体得。家康が幕府を開いた時、江戸はほとんど廃墟に近い状態でしたが、家康の側近・天海僧正が天台密教や陰陽道に基づいて都市江戸を構築しました。江戸時代はその成り立ちからいっても、古代中国思想と切ってもきれない関係なのです。

また、十干十二支干支は陰陽五行説をベースに作られました。

江戸時代の暦は現行の暦(太陽暦)ではなく旧暦(陰暦)。旧暦を理解するには、陰陽五行説及び十干、十二支、干支の知識が必須になります。

江戸時代の人々も現代の私たちのように暦、カレンダーは生活に欠かせないアイテム。農事、干支の行事、今日の縁起のいい方角など、祝日しか気にしていない現代人よりむしろ大切なくらいです。

然しながら伊勢暦の解読は初学者には難しいですから、初学者の方は江戸時代は旧暦を使っていて、旧暦の日付は現行暦より1か月~1か月半後ろにズレる(例:日本の正月(現行暦1月)と中国の春節(現行暦2月))とだけ覚えおいてください。

そして暇な時でいいので、四書五経も一通り読んでおいてください。何故かというと、百姓往来女大学に見られるように江戸時代の子供向けの教科書(往来物)や思想書などは儒教をベースに書かれているからです。

といっても論語や孟子を読めば、それはあなたら(江戸時代の為政者や作者)の曲解でしょうよ、と客観的な視点も養えます。

できる限り江戸時代の人々の、ものの見方を身に付けること、同じ目線に立つこと。これが古文書を体得するコツです。

  

古文書概論

1.古文書(こもんじょ)とは/2.古文書の特徴/3.文字の種類/4.文字の書き方の歴史

5.江戸時代の古文書の種類/6.最初に覚えること/7.くずし字の覚え方/8.学習方法その1

8.学習方法その2/9.古文書の魅力/10.古文書資格取得/11.古文書を読む猫/12.古文書判定

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