くずし字で楽しむ江戸時代

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昭和レトロ商品博物館の看板くずし字

東京都青梅市にある「昭和レトロ商品博物館」内にくずし字の記載がある看板を発見。主に変体仮名で書かれており、これを解読してみましょう。

史料

昭和レトロ商品博物館その1

解読

先頭

昭和レトロ商品博物館その2

aは、春をくずした変体仮名「」。現行の平仮名「す」はをくずした字体。bは、漢字の不。右側は「目くすり」(目ぐすり)で左側が「不換金」と解読。

上段_本文

昭和レトロ商品博物館その3

cは、能をくずした変体仮名「の」。現行の平仮名「の」は乃をくずした字体。dは知をくずした変体仮名「ち」。現行の平仮名「ち」も知をくずした字体。「目のちからを」と読めました。

中段_本文

昭和レトロ商品博物館その4

eは、おさらい。aと同じく変体仮名「す」。fは、累をくずした変体仮名「る」。現行の平仮名「る」はをくずした字体。「つよくする」と読めました。あと少し!

下段_本文

昭和レトロ商品博物館その5

gは、3回目(笑)。「a」「e」と同じ「す」。下の三文字は「くすり」と解読できました!これで終了。

全文解読文

画像

昭和レトロ商品博物館その16

テキスト

目のくすり 不換金/壮眼水/目のちからを つよくするくすり/本舗 東京両国 玉置文治郎

メモ

解読の結果、壮眼水という薬の看板でした。不換金とは田七人参という漢方をさすようです。

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8.秩父 金昌寺・9.江戸時代の女性の名前

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