くずし字で楽しむ江戸時代

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草書検索字典

書籍情報

  • 草書検索字典
  • 編・書者:江守賢治
  • 出版社:三省堂、2007年
  • 対象:古文書中~上級者
  • 概要:「案内標識一覧」460の形の中から検索し、わからないくずし字を探す本。

紹介文

わからないくずし字に遭遇した時、部首、遍(へん)や旁(つくり)がわかればくずし字用例辞典を引けばだいたい解決します。しかし部首が解読不能な場合、前掲字典を引きようがありません。

そんな時に便利なのがこの草書検索字典。本章の使い方は、その草書の第一画目から第二、三画目までの形を、本書の巻頭にある「案内標識一覧」で、草書で表記された460の形の中から選択、本文にあたり、目指す文字を見つけます。

そうはいってもあくまで「草書」検索字典で、私が書家でなく近世文書(候文)読みということもあって、本書に慣れて解決できるようになるには、二〇年ちかくかかったかもしれません。(!)

あとがきに「この草書検索字典の内容をわかりやすく数値で示すと、草書の延べ字数は五万八千字余で、字種(じしゅ:文字の種類)でいえば四千七百字余であります。この字種の数が多いか少ないかについては意見が分かれましょうが、」私はめちゃくちゃ多いと思います。(笑)

一方冒頭では、草書についての総論と各論が詳しく書かれています。私はアカデミズムの人間ではないこともあり、楷書・行書・草書の関係を余り深く考えずに、いきなりくずし字を学び始めました。一度、草書とはそもそも何なのか、整理すると古文書の学びもより洗練されると思います。

よしんば、わからないくずし字を解読するために絶対に諦めたくない、負けず嫌いの方は本書を持っていて損はないように思います。

オススメの本

辞典

1.古文書解読事典 2.くずし字用例 3.音訓引き 4.異体字解読

5.草書検索字典 6.全訳古語例解 7.現代漢語例解

手引書

8.古文書講師になれました 9.おさらい古文書の基礎

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