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引札暦その14

干支のお祭り

史料

引札暦_甲子、庚申、己巳

※無断転載禁止

解読文(青い枠内)

きのえね

十二月十日、二月十一日、四月十二日、六月十四日、八月十五日、十月十六日

己巳

十二月十五日、二月十六日、四月十七日、六月十九日、八月二十日、十月廿一日

かうしん

十二月六日、二月七日、四月八日、六月十日、八月十一日、十月十二日

解説

史料の青い枠内には、干支(えと)の甲子(きのえね・カッシ)、己巳(つちのとみ)、庚申(コウシン)の日付が書かれています。干支は十干(じっかん)十二支の組み合わせで、60種類あります。

毎日の日付に干支が六十干順位表の順番で当てられおり、例えば私がこの記事を書いている本日平成25年7月20日(旧暦6月5日)の干支は丁申、21日は戊犬、22日は己亥です。

今日の干支を知りたい方は、六曜・月齢・旧暦カレンダーカレンダーで確認してみてください。

甲子(カッシ)

さて、甲子は六十干順位表で1番目に位置する干支で、60日に一度の甲子の日の夜に子の刻まで起きて、商売繁盛、五穀豊穣などを子(ネズミ)を使者とする大黒天に祈る祭りです。

己巳(つちのとのみ)

己巳は、六十干順位表で6番目の干支で、甲子と同様に60日に一度巡ってきます。この日は、巳(ヘビ)を使者とする弁財天を祀る日です。

庚申(コウシン)

庚申は、干支の庚午の日に関わる信仰で、甲子、己巳同様60日に一度巡ってきます。この日は庚申様を祀り、夜を徹して飲食などを行い、古くから、無病息災や長寿など現世利益の信仰を集めてきました。

史料は旧暦の日付で甲子、己巳、庚申の日付が記載されています。同じ年で新暦で記載されている甲子、庚午もご参考までにチェックしてみてください。

  

参考文献

岡田芳朗 、後藤晶男、伊東和彦、松井 吉昭『暦を知る事典 』(東京堂出版、2006年)

史料情報

  • 表題:小川稲荷町呉服太物類小島周太郎[引札]
  • 年代:明治25/形態:一枚
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家4827
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

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