解読文:原文
安政二年九月
- 同寺㊞旦那 女房・つた三十七才、 同寺㊞旦那 倅・伊之介㊞十七才、同寺㊞旦那 娘・くの㊞十五才㊞、同寺㊞旦那 倅・房次郎㊞三才、〆五人内㊞男三人・女弐人
- 一同宗 同寺㊞旦那 家主・佐伝次㊞三十七才、同寺㊞旦那 女房・なを㊞三十八才、同寺㊞旦那 倅・豊蔵㊞七才
同六年同月
- 〆五人㊞内 男三人・女弐人
- 一 同宗 同寺㊞旦那 家主・佐伝次㊞四十一才、同寺㊞旦那 女房・なを㊞四十二才、同寺㊞旦那 倅・豊蔵㊞十一才、同寺㊞旦那 倅・きよ㊞七才、〆四人内㊞男弐人・女弐人
- 一 同宗 同寺㊞旦那 家主・鉄五郎㊞四十二才、同寺㊞旦那 女房・きせ㊞四十才
MEMO
23.家主・小七は再婚して、女房が安政二年(1855)つた三七才から同六年(1859)たつ四〇才になっています。たつは前妻の名前を逆さにした名前。倅二人と娘は同じのため、〆(締め)人数は同じです。
武蔵国荏原(えばら)郡太子堂(東京都世田谷区)の村人のライフサイクルを分析した、森安彦先生の研究によると、離婚事例一五件のうち八件が出産なしを理由にしています。
24.佐伝次家二年の娘きよ三才は、次頁(武蔵国入間郡平山村総人口)に記載、構成員に変わりないです。
参考文献
大藤修『近世村人のライフサイクル(日本史リブレット)』(山川出版社、2003年)「④ 結婚・相続と家長・主婦の役割」68-69頁
史料情報
- ① 武蔵国入間郡平山村宗門人別御改帳:埼玉県立文書館所蔵 平山家1309
- ② 同表題:同館所蔵 平山家1313
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