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西洋時計便覧9

図解 時計の読み方

明治初期の時計マニュアルから、時計の読み方を挿絵と共に紐解きます。

史料

図解 時計の読み方_西洋時計便覧

※無断転載禁止

解説

時計盤面図解(トケイバンメンヅカイ)

長針ハ分(ミニユート)ヲ指ス、長針一週スレバ、短針即チ正ク其時ノ字ヲ指ス、十二時間長針十二週スルナリ

小針ハ秒(セコンド)ヲ指ス、此小針一週間長針ノ移動一分ナリ

現代語訳

時計盤面図解/長針は分(ミニュート)を指す。長針一週すれば、短針即ち正しくその時の字を指す。十二時間は長針が十二週する。/小針ハ秒(セコンド)は指す。この小針一週の間に長針の移動は一分。

解説

表題は図は、解は觧と異体字(旧字)で記していますが、それ以外は古文書を解さない方でも解読可能です。イラスト(図)と共に長針は分を、短針は時を、小針は秒を指すと解説しています。

史料情報

  • 表題:西洋時計便覧
  • 年代:明治二年(1869)/柳河春三著、柳河氏采英書屋刻・東京 宝集堂発兌
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
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西洋時計便覧

1.柳河春三 著 2.日本との違い 3.種類や特徴

4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方

9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表

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