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百姓往来その5

忠(ちゅう)とは

史料と解読文

忠(ちゅう)-百姓往来

※無断転載禁止

現代語訳

人に使えるには、主人の恩賞や情けのあるなしに少しもかまうべからず。唯ひたすら陰日向なく、昼夜気持ちを奮い立たせ、忠実に勤め、人一倍励むこと。

仮にも主人を恨み、謗(そし)ること、もってのほかの行いなり。心から仕えるべし。

歌に「身のとがは おもひもかけず 主人をそしる 人こそ あはれなり」

用語解説

忠勤(ちゅうきん):忠義を尽くして勤め仕えること。忠実に勤めること。

抽んでる(ぬきん・でる):そのことに人一倍はげむ。

勿体ない(もったい・ない):身に過ぎておそれ多い。かたじけない。もってのほかである。

わざ(業):おこない。行為。所業。しわざ

全体的な解説

主人に仕える時は、主人をそしることなく、忠実に勤めることと百姓往来では教えています。

しかしこれが世話字往来という往来物ではちょっと違うんですね。世話字往来の中に下記のような歌があります。

「上つがた(身分の高い人)は 無理いふものと心得て 勤(つとむ)ることを奉公といふ」

同じ往来物でも世話字往来の方は、上つがた(身分の高い人)は無理いふもの、と割り切って仕えることを薦めてます。

  

史料情報

  • 表題:百姓往来
  • 年代:文政 3/出所:浪花禿帚子再訂 /宛所:西村屋与八外 /形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3384
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

百姓往来

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