くずし字で楽しむ江戸時代

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鎌倉くずし字看板その2 和食屋、和菓子店など

前項からの続きで、鎌倉市の変体仮名異体字(旧字)で書かれた看板集 問9~16。読めるかな?

問9

天ふら

天ふら

「ふ」は婦、「ら」は羅をくずした変体仮名。ふに「○」がついていませんが、古文書では○や濁点を省略する場合もあります。

問10

天ぷら 天丼 親子どん

天ぷら 天丼 親子どん

こちらは「ふ」に「○」アリ。親子丼の親が少しくずされています。

問11

とんかつ こまち

とんかつ こまち

「ま」は満をくずした変体仮名。

問12

黒飴女夫まんぢう

黒餡女夫まんぢう

「ま」は満をくずした変体仮名。「ち」は知をくずした字体で、現行の平仮名「ち」も「知」をくずした字体。「饀」は餡(あん)の異体字。

問13

鎌倉 源吉兆庵

鎌倉 源吉兆庵

和菓子屋。右から左に書かれています。源に見られるようにさんずいは、一本の縦棒のように、くずす場合が多いです。

問14

御菓子司

御菓子司

上記源吉兆庵さんの、のれん。「おかしつかさ」と読み、「御」は古文書ではこのようにくずします。お菓子を作る人という意。

問15

さくらの

さくらの

和菓子屋。「く」は「久」をくずした変体仮名。

問16

なつかしい味 おふくろや

なつかしい味 おふくろや

このように「く」は、古文書においても二段ひねりでを書く場合が多いです。

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