解説
百鬼夜行(ひゃっきやぎょう、ひゃっきやこう)とは、昔のお話(宇治拾遺物語、大鏡、諸国百物語など)に登場する妖怪の集団。史料右上に百「器」夜行(やきやう)と記されており、確かに妖怪と化した器物の集まりのように見えます。
右下には応需 魁斎芳年写、則ち要求に応えて月岡芳年(よしとし:天保一〇~明治二五)写し、とあります。
三味線・琵琶・銅鑼などの楽器、急須、鍋、たわし?とか。よくわからないものもいて、何の器物か当てっこする楽しさがある錦絵なのかなと。おかしい&かわいらしいタッチで描かれた妖怪たちです。
史料情報
- 表題: 百器夜行
- 年代: -(江戸時代)/魁斎芳年(写)、正文堂/形態:二枚続
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書6367-11
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錦絵
日本と中国の動物/百器夜行