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錦絵

錦絵とは 作品リストと浮世絵版画概要

目次

  1. 北条時頼 会盟図:五雲斎貞秀 画、大黒屋平吉 版(両国)。時頼の伝説をモチーフにした絵。
  2. 家茂将軍 上洛図:五雲斎貞秀 画・菊屋市兵衛 板および二代広重 画・広岡幸助 板。
  3. 子供あにひ纏固図小:国綱画、蔦吉板。消防隊を子どもに見立てた絵。
  4. 和漢獣物大合戦之図:芳年戯筆。日本の動物と外国の動物が戦う絵。
  5. 百器夜行:魁斎芳年(写)、正文堂。器物を妖怪に見立てた絵。

錦絵とは

江戸土産といえば、錦絵か浅草海苔(のり)というのが通り相場。双方ともかさばらずに軽く持ち運びに便利で、且また江戸の匂いを嗅ぐことができました。

錦絵は、錦の織物を思わせたことに由ります。浮世絵版画ははじめ、墨一色の墨摺絵(すみずりえ)から、これに色を塗った丹絵(たんえ)・紅絵(べにえ)・漆絵(うるしえ)が登場。さらに紅・黄・草色を主に用いた初期の多色摺版画の紅摺絵(べにすりえ)が開発されました。

明和二年(1756)には江戸で吾妻錦絵(江戸絵)が誕生。多くの色や複雑な色調による表現が可能となりました。錦絵の創始者は鈴木晴信とされます。錦絵の題材は主に、花魁や相撲など大衆受けを狙った通俗的な作品。検閲制度により、時事的なものや当時の武士に関するものは対象外でした。

参考文献