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江戸時代の繋がりと地域社会その7

江戸時代の老後の生活

老後の生活

老後も働ける限りは働く。

江戸時代、隠居生活は恵まれた農民のみです。老後も働ける限りは働きます。

しかし大藤修氏[註1]によれば、重労働は体力的に難しいですから、稲の穫り入れ後の落穂拾い、稲の品種計量などの軽作業などをしていたようです。

農作業

以下、大藤修氏の考察をもとに下記に江戸時代の老人やその役割についてもう少し見ていきたいと思います。

文字の普及による老人の危機

江戸時代、学者が書いた農書が出回り、文字による伝達・普及によって、老人の蓄えてきた知識は顧みられなくなったという説があります。しかし、地域の年配者の持つ技術と長い人生経験に基づく教えは農民の間で伝承され続けました。

老人が一目置かれていた江戸時代

江戸時代、老人の役割の一つに村のもめごとの仲裁がありました。老人は現実社会の利害関係からある程度超越しており、人生経験も豊富だからです。しかし明治以降、近代科学の知識や技術が猛威を振るい、老人の知識や技術を飲みこんでいきました。

しかし江戸時代は、子供と老人は神や仏の世界に一番近い存在あり、現代のように老人を劣等者と見なすことはありませんでした。

江戸時代の平均寿命

所で江戸時代の人々はどのくらい生きるのでしょうか。渡辺尚志氏[註2]によれば17世紀の平均寿命は30歳でしたが、19世紀では30代後半になりました。

庶民は武士より短命で、女性は妊娠死亡率が高かったので女性は男性より短命でした。平均寿命が短い要因は天然痘にかっかって死亡する乳児率が多かったからです。

しかし成人すれば江戸時代は70歳くらいまで生きる人も珍しくありませんでした。

  

補註

註1:大藤 修「近世村人のライフサイクル (日本史リブレット)」(山川出版社、2003年)

註2:渡辺尚志「百姓たちの江戸時代 (ちくまプリマー新書) 」( 筑摩書房、2009年 )

江戸時代の繋がりと地域社会

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