くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 資料集
  3. 儒教

儒教

智とは 儒教道徳(五常)解説

五常

五常
意味 規律 見識

五常配色は陰陽五行説による。

孟子は孔子の仁の持っている要素を二分して、としましたが、同時に仁義智の四つにも分けました。これを四徳と言い、四徳にを加えて五常と言います。

智(ち)の意味は、単なる知性ではなく道徳的に認識し、また判断する能力です。

孟子において仁義礼が個別に取り上げ力説しているのに対し、智はもっぱら仁義礼と共に語られます。逆にいえば智は仁義礼なしに語ることが難しいといえそうです。

『論語』

  • 「樊遅が知を孔子に問うた。孔子曰く「民が正しいとする道を励み、神には尊敬しながらも遠ざかっている。それが智というものだ。」仁を問うた。孔子曰く「仁者は難しいことを先にして、利益はその後にする。仁というべきだ。」」『論語(雍也)』

『孟子』

  • 「敬い慎む心や、是非を判別する心は誰でも持っている。このあわれみの心は仁であり、恥ずかしいと思う心は義であり、敬い慎む心は礼であり、是非を判別する心は智であるのだ。仁義礼智の徳は、決して外からメッキされたものではなく、自分がもともと持っているものである。」『孟子(告子章句上)』
  • 「仁の中心は親に仕えること、義の中心は兄を立てることである。智の中心はこの両者、すなわち親に仕え兄を立てることの大切さを知って退かぬこと、礼の中心はこの両者のやり方を程よく美しく整えることである。」『孟子(離婁章句上)』
  

参考文献

  • 平岡武夫著、宇野精一・平岡武夫編集『全釈漢文大系〈1〉論語 (1980年)』(集英社、1980年)
  • 木村英一・鈴木喜一訳「論語」、藤堂明保・福島中郎訳「孟子」、竹岡八雄・日原利国訳「荀子」、竹内照夫訳「礼記」『中国古典文学大系 (3)』(平凡社、1970年)
  • 土田 健次郎『儒教入門』(東京大学出版会、2011年)

儒教

五常とは仁とは義とは礼とは/智とは/信とは

関連記事

荻生徂徠とは『政談』/新井白石『折りたく柴の記』/陰陽五行説十干十二支干支