解読文
右頁
綿(メン,-)。繍子(シュス,Satin.)や天鵞絨(ビロウド,Velvet.)紐(ヒモ,Ribbon.)扣鈕(ボタン,Buttons.)帽子(ボウシ,hat.)外套(ウハカケ,cloak.)
大上衣(オヽウハキ,great-coat.)。衣袋(カクシ,pockets.)袖裏(ソテウラ,-)鈕孔(ボタンノアナ,button-holes.)。短衣(タンイ/チヨツキ,dressing gown.)
左頁
股引(モヽヒキ,Breeches.)下股引(シクモヽヒギ,Drawers.)。襟巻(エリマキ,neck-cloth.)莫大小(メリヤス,Stockings.)沓(クツ,Shoes.)長沓(ナガクツ,Boots.)。襯衣(シタギ,shirt.)手套(テフケロ,-)櫛(ケシ,comb.)小楊枝(コヤウジ,tooth-brush.)。牙(ミガキ>>装飾品の名前
解説
日本語でリボンを紐、ボタンを扣鈕、コートを大上衣(オオウワギ)、ポケットを衣袋(カクシ)、チョッキを短衣、シャツを襯衣(シタギ)と表記。ストッキングは大小莫(なし)という意で、莫大小(メリヤス)と表記しています。
股引はBreechesとしていますが、個人的に調べたところ現在、股引の英語訳がない…です。靴は沓の字を当て、時代を感じます。
最終行にある櫛は現在、ケシよりコームの方が通じるかもしれません。また櫛は左側が木へん+節で、節の典型的なくずし方をしています。
史料情報
- 表題:世界商売往来
- 年代:明治4(1871)/橋爪貫一 著・加藤雷州 画
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3378
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