特殊記号
繰返し符号
- ゝ:平仮名。例:ゐのしゝ、すゞめ、ちゝ・はゝなど。
- ヽ:片仮名。例:候ハヽ(そうらわば)など。[補註]
- 々:漢字。例:常々、年々など。
- 〳
〵:縦書き。二字以上の繰り返しに用いる。 - /\:横書き。用い方は同上。
PCの場合「同じ」と入力して変換キーを押すと検索候補として上がってくる。繰返し符号のことを重点(じゅうてん)、重ね字(かさねじ)、畳字(じょうじ)、踊り字 とも言う。
小さく書く文字
- 江(へ)/并(ならび)/茂(も)/二(に)/而(て)
意味はどれも現在と同じ。原稿用紙に解読筆写する場合、マス目の右上に小さく書く。
その他
- 厶(ござる):片仮名のムではなく漢字。参や去などは厶(む)部。
解説
古文書を原稿用紙などに解読筆写する際、ゟは「より」とせずそのままゟと書くなど、この分野には謎のルール多々あり。専門家でない限り、これらに従わないからどうということもありません。
然しながら古文書解読の礼として、共通ルールに従うことにより洗練され、第三者から見て見やすい解読筆写になるでしょう。
補註
儒者の熊澤蕃山(くまざわ-ばんざん)「集義和書」友枝龍太郎 校注『日本思想体系30』(1971年)では「候はゞ」が散見される。学者先生がそのように書いているので、いつでもどこでも絶対に「候ハヽ」でなければならない、ということでもないようだ。