あいうえお順
候の用例(読み方):意味/くずし字史料例
- 御座候(ござそうろう):ございます、あります/領収書(本文末)
- 御座無候(ござなくそうろう):~ではございません/村明細帳(3行末)
- 候而者(そうらいては):~しては/候而茂_五人組前書(左頁後ろから2行下段)
- 候得共(そうらえども):~ですが、~しましたけれど/酒狂の倅(本文4行前段)
- 候得者(そうらえば):~したら、~したところ/変死体の処理3(3行下)
- 候ハヽ(そうらわば):~したならば/借用手形(本文4行末)
- 候(そうろう):です、~でございます/無尽金借入れ(本文5行前段)
- 候間(そうろうあいだ):~でありますので(理由)/引札(本文4行前段)
- 候上者(そうろううえは):~したうえは/候上_古文書 例文2
- 候趣(そうろうおもむき):~した趣旨、~した内容/三行半(本文3行下)
- 候歟(そうろうか):~だろうか/鷹場法度(本文3行中段)
- 候儀・候義(そうろうぎ):~したことは/提灯の種類(4行前段)・五人組前書(左頁4行末)
- 候条(そうろうじょう):~したこと、~した段/変死体の処理1(後ろから2行目下)
- 候節(そうろうせつ):~するとき(は)、~する折(は)/奉公人請状(本文6-7行)
- 候段(そうろうだん):~したことは/変死体の処理2(5行下)
- 候所・候処(そうろうところ):~したところ/済口証文(本文5行中段)・年貢定免請状(本文4行中段)
- 候共(そうろうとも):~であっても/五人組前書(4行下)
- 候二付(そうろうにつき):~でありますので/雉殺生人(本文6行末)
- 候旨(そうろうむね):~の趣旨は/八王子千人同心(7-8行)
- 候哉(そうろうや):~するであろうか/酒狂の更生(本文6行前段)
- 候故(そうろうゆえ):~なので/吉田市右衛門文書(右頁後ろから3行下)
- 候様(そうろうよう):~でありますよう/女手形 3行中段
- 候由(そうろうよし):~とのこと、~だそうで、~であるわけ/酒狂の更生
以上、たくさんあって大変ですが、無理に覚えなくとも古文書を学ばれている方はそのうち慣れます。
参考文献
- 林英夫監修『おさらい古文書の基礎』(2002年、柏書房)
- 林英夫監修『音訓引き古文書字典』(2004年、柏書房)