くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 解読講座
  3. 証文・手形

証文・手形など

江戸時代 アルコール依存の倅について

史料

済口証文

※無断転載禁止

解読文

御頼申証文之事

一 私倅喜平次儀酒狂之上此外成儀有之、殊ニ是迄身持不埒ニ付、親類組合度々異見不申聞候得共、一切相聞不申無拠此度御役人中ヘ願上候者、何卒御威功(劫)を以、躮喜平次御叱之上、身持体実之相成候様、御異見被成下候様、奉願上候、万一御役人衆中江対し、不法之挨拶此上、御屋敷様迄も御窺被成候而成共可然様願上候、且入用等之儀無念差出可申候、以上

寛政八年辰ノ七月/平山村 当人・伊平次㊞、親類・又右衛門㊞、同五人組・権右衛門㊞、同断・勘右衛門㊞、勘左衛門㊞/御役人衆中(読み下し文はこちら

現代語訳

お願い申し上げる証明の文書のこと/一 私の倅・喜平次のことは、酒狂の上この外あり、とりわけこれまで品行がよくないので、親類・組合が度々忠告して言い付けましたが、一切聞かず答えません。やむをえずこの度御役人の方々へお願申し上げ、何卒御威光をもって倅喜平次お叱りのうえ、品行の風がまことになるよう、御忠告してくださいますようお願いします。

万一御役人様の方々へ対し道理に反する返答をしましたら、旗本(三枝)様までもお窺いして然るべきようお願いします。また費用等のことはきちんと差し出します。以上

寛政八年辰(江戸後期)七月/平山村(埼玉県入間郡毛呂山町/旗本三枝氏知行地,一給)当人・伊平次㊞、親類・又右衛門㊞、同五人組・権右衛門㊞、同断・勘右衛門㊞、勘左衛門㊞/御役人の方々

解説

2018年夏に教室の生徒さんたちと解読した文書です。アルコール中毒の喜平次について、父親の伊平次ほか、親類・又右衛門、五人組が役人に訴え願い出ていいます。五人組の役割も併せてご参照ください。

ストーリー性のある証文で、後日談があります。気になる方は次ページの史料の解読にチャレンジ♪

  

史料情報

  • 表題:御頼申証文之事
  • 年代:寛政八年.七月/出所:当人・伊平次ほか/宛名:御役人衆中
  • 埼玉県立文書館所蔵 平山家3338
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

証文・手形など

通行手形:男手形 解読文,解説女手形/三行半:離縁状 解読文,解説

人別送り状:銀次郎娘とよ平蔵娘ちよ/奉公人請状:たみ解読文,解説森重郎その1,その2,その3

済口証文:不義密通/アルコール依存の息子,その更生と顛末_本文,文末

関連記事

五人組帳

五人組前書とは一~ニ条三~六条七~九条一〇~一二条一三~一四条連印差出人・宛名