くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 資料集
  3. 江戸幕府の政治

江戸幕府の政治5

旗本とは 知行村との複雑関係

旗本とは

給与は領地

旗本とは、知行高一万石未満の、将軍と謁見できる御目見(おめみえ)以上の身分です。約5,000家あります。

御目見以下の多くの侍が、幕府から俸禄米を支給されるのに対し、旗本は知行地を与えられています。旗本知行高は一〇〇~五〇〇石、幕府直轄領の四割を占めます。武士の俸禄を併せてご参照ください。

住まいは江戸

さて、旗本の居住地は幕府から与えられた知行地ではなく「江戸」です。前ページ相給とはで解説した板井村の例でいえば、旗本長塩・牛奥・亀井の三氏は、一見板井村に居住しているような錯覚を起こしますが、あくまで江戸に居住しています。

知行地との関係

旗本と村は、親子関係なところもありました。知行地が不作だったり何か事件などあったりはしないか、旗本は村の相談を受けたりを村を見廻ることもありました。荻生徂徠『政談』武士が田舎に住むことを推奨していましたが、幕府がこの案を取り上げることはありませんでした。

また旗本知行地といえど、国有地を預かっているのであり、旗本は西洋の領主のように農地を取り上げて牧場としたり遊猟地とするために囲い込みができませんでした。却って農民の方がむしろ地主であって、土地売買が黙認されていました。

旗本はあくまで幕府のイチ役人ですので、その知行地は幕府の代官が支配し、旗本は俸禄米だけを支配していたのでした。

  

参考文献

新見吉治『旗本 (日本歴史叢書新装版)』(吉川弘文館、1995年)

江戸幕府の政治

1.人口/2.武士の俸禄/3.年貢米の納め方/4.相給とは/5.旗本とは

6.基礎データ/7.宿駅のしくみ/8.組合村:9.小組合/10大組合

関連記事

江戸時代の繋がりと地域社会

村の組織図五人組の役割

五人組前書(五人組帳)

五人組前書とは一~ニ条三~六条七~九条一〇~一二条一三~一四条連印差出人・宛名