人口
江戸時代の人口は平均三〇〇〇万人と推定されており、そのうちの約八割が百姓身分の人々。戦国時代(1600年)の人口は約一四〇〇万人なので二倍に急増しました。村の人口はこちら。
初婚年齢
江戸時代の平均初婚年齢は、男性が二五~二八歳、女性は一八~二四歳くらいです。
一七世紀から一九世紀にかけて男性ではニ歳、女性では三歳程度初婚年齢が上昇しました。結婚式_女大学、不義密通、離縁状も併せて参照のこと。
子供の数
江戸時代後期の一家の子どもの数はニ~三人程度。少子化の背景には晩婚化がありました。仮の親子関係や、子安講も併せて参照のこと。
寿命
一七世紀の平均寿命は三〇歳でしたが、一九世紀では三〇代後半になりました。庶民は武士より短命で、女性は妊娠死亡率が高かったので女性は男性より短命でした。
平均寿命が短い要因は、天然痘にかかって死亡する乳幼児が多かったからです。成人すれば七〇歳まで生きる人も珍しくありませんでした。
宗門人別帳(戸籍)には村に住む百姓の名前、男女、年齢などが記載されています。安政二年(1855)の武州入間郡平山村(埼玉県入間郡毛呂山町)の最高齢、家主・文蔵の歳をチェックしてみてください。
参考文献
- 渡辺尚志『百姓たちの江戸時代』(筑摩書房、2009年)
- 秋山高志・前村松夫・北見俊夫・若尾俊平 編『図録 農民生活史事典』(柏書房、1991年)