宿駅とは
江戸時代、宿駅は交通の要地で、宿泊や人馬が用意されている所です。五街道などにいくつも設置されました。大名から一般の人まで利用し、宿場、駅とも呼ばれました。各宿駅を個別に呼ぶ時は、宿の前に地名をつけて○○宿と呼びます。(熊谷宿、深谷宿など。)
組織
一里塚
道路標識。一里(4km)ごとに土を盛り、木を植え、旅人の目印にしました。
定助郷と助郷
宿駅に人馬を用意するこを課せられた村のことを定助郷(じょうすけごう)と呼びます。往来が激しく、宿駅に人馬が不足すると、近郷の村々にも人馬を負担させられます。それを助郷(すけごう)と呼びます。それでも足らない時は加助郷もあります。
社会問題
参勤交代などにより大名行列などが宿駅を通る時は、定助郷・助郷共に大きな負担がかかり、村の財政を圧迫しました。農繁期でも安い賃金で村民は借り出されるため、近世のひとつの社会問題となりました。