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度量衡講座その6

1貫の重さってどれくらい?

1貫(かん)の重さってどれくらい?

1貫=3.75kg

江戸時代の重さの単位である「貫」。1貫は3.75kgです。また、1貫は1000匁(もんめ)で、1匁は3.75gです[註1]。

って言われてもピンとこないと思いますので、江戸時代の駄馬を例に「貫」という単位の理解を深めましょう。

駄馬の種類

駄馬(人や荷物を乗せる馬)を選んでみよう!

江戸時代、たとえば品川宿から川崎宿まで徒歩ではなく、馬を使いたい!という場合。宿場に用意されている馬にもいろいろな種類があり、おおよそ下記の4つの駄馬(だば)[註2]から選択することになります。

1.本馬(ほんま)

幕府公用者や諸大名が使用できる宿駅(宿場)の駄馬。

40貫まで荷物を積むことができました。つまり、40貫×3.75kg=150kgまでOKです。

2.乗掛(のりかけ)

荷物を馬の両脇に振り分け、その上に蒲団を敷いて人一人を乗せること。

20貫くらいまで荷物を積むことができました。つまり20貫×3.75kg=75kgまでOKです。

3.軽尻(からじり)

宿駅に置かれた旅人専用の駄馬。「かるじり」とも読みます。

人を乗せる場合は手荷物を5貫くらいまで積むことができました。つまり5貫×3.75kg=18.75kg、約19kgまでOKです。人を乗せない場合は本馬の半分にあたる20貫目(75kg)くらいまで荷物を積むことができました。

4.駄荷(だに)

馬につけて送る荷物。

36貫目くらいまで荷物を積むことができます。つまり36貫×3.75kg=135kgまでOKです。

補足

駄馬の積載量の上限は絶対ではなく、おおよその目安で交渉次第では上限以上の荷物も積ませてもらえることもあります。

自分の体重は何貫?

自分の体重を「貫」で表現してみるのもいいかもしれません。

公式は自分の体重÷3.75kgという単純なものですから、例えば50キロの人は50÷3.75=13貫、60キロの人は60÷3.75=16貫、70キロの人は70÷3.75=17貫と簡単に求められます。試してみてね。

  

補註

註1:貫や匁は重さだけでなく、貨幣(銀貨)の単位にも使われます。

註2:駄馬は「だうま」とも呼ばれます。人や荷物を乗せる馬です。当ページの駄馬の積載量の出典は百姓往来です。乗掛の積載量は、林英夫監修・音訓引き古文書字典によると街道までは16貫までの荷物が積むことができたとあります。

度量衡講座

1.石高(こくだか)とは/2.面積の単位/3.石盛(こくもり)とは/4.石盛と石高を極める・その1 5.その2

6.1貫の重さ/ 7.江戸時代の貨幣/8.金貨の換算/9.銀貨の換算/10.銭貨の換算

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