くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 資料集
  3. 度量衡講座

度量衡講座7

駄馬の種類と積載量

駄馬とは

駄馬の種類

駄馬(だば、だうま)とは、荷物を運ぶ馬のこと。

江戸時代東海道品川宿から小田原宿まで徒歩ではなく、馬を使いたい!という場合。宿場に用意されている馬にも種類があり、おおよそ下記の四つの駄馬[]から選択することになります。

一貫=3.75kg。重さの単位の復習がてら、下記に見ていきましょう。

1.本馬(ほんま)

幕府公用者や諸大名が使用できる宿駅(宿場)の駄馬。

四〇貫まで荷物を積むことができました。つまり四〇貫×3.75kg=150kgまでOK。

2.乗掛(のりかけ)

荷物を馬の両脇に振り分け、その上に蒲団を敷いて人一人を乗せること。

二〇貫くらいまで荷物を積むことができました。つまり二〇貫×3.75kg=75kgまでOK。

3.軽尻(からじり)

宿駅に置かれた旅人専用の駄馬。「かるじり」とも読みます。人を乗せる場合は手荷物を五貫くらいまで積むことができました。つまり五貫×3.75kg=18.75kg、約19kgまでOK。

人を乗せない場合は、本馬の半分にあたる二〇貫目(75kg)くらいまで荷物を積むことができました。

4.駄荷(だに)

馬につけて送る荷物。三六貫目くらいまで荷物を積むことができます。つまり三六貫×3.75kg=135kgまでOK。

自分の体重

宿場制度がない現在、駄馬を使用することもありませんが、一度自分の体重を貫で表現してみては如何でしょうか。公式は自分の体重÷3.75kgという単純なものですから、例えば50kgの人は50÷3.75=約一三貫、60キロの人は60÷3.75=一六貫、70キロの人は70÷3.75=約一九貫と簡単に求められます。

補註

当頁の駄馬の積載量出典は『百姓往来』。

乗掛の積載量は、林英夫監修『音訓引き古文書字典』によると街道までは一六貫までの荷物が積むことができたとある。駄馬の積載量の上限は絶対ではなく、おおよその目安で交渉次第では上限以上の荷物も積ませてもらえることもある。

度量衡講座

1.石高 2.面積 3.石盛 4.石盛と石高を極める11 5.その2

6.重さ 7.駄馬の種類と積載量 8.長さ

9.江戸時代の貨幣 10.金貨 11.銀貨 12.銭貨

関連記事

旅行用心集持ち物必需品男手形女手形