くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 資料集
  3. 度量衡講座

度量衡講座3

石盛(こくもり)とは 等級別1反当たりの標準収穫量

石盛とは

石盛とは、それぞれの等級に応じた一反当たりの標準収穫量のこと。耕地・屋敷などを上中下などの等級に分けて、これに対応する石高を定めました。石盛は土地に石高を盛りつけるという意味。

その1:江戸幕府の石盛の基準 [1]

上田 中田 下田 上畑 中畑 下畑 屋敷
じょうでん ちゅうでん げでん じょうばた ちゅうばた げばた やしき
1石5斗 1石3斗 1石1斗 1石1斗 9斗 7斗 1石1斗

その2:大久保石見守御検地村(美濃国加茂郡田代山寺)の石盛 [2]

麦田 上田 中田 下田 上畠 中畠 下畠 屋敷
1石4斗 1石4斗 1石1斗 9斗 1石 8斗 6斗 1石2斗

その3:大岡越前守御検地村(武蔵国多摩郡大沼田新田)の石盛 [3]

中ノ下畑 下畑 下ヶ畑 林畑 野畑 屋敷
5斗 4斗 3斗 2斗 2斗 9斗

上の表を見てもわかるように、石盛は江戸幕府の基準があるといえど、地域によって等級の段階や値にかなりばらつきがあります。

これは当たり前の話で、一反当たりの収穫量が全国各地全て同じなんてことはありえません。肥沃な土地もあれば、そうでもない土地もあります。よってその村高(村の石高)を石盛から算出する時は、その村の石盛を調べてから算出します。

石高=石盛×面積

石高は、田畑の面積に石盛を乗すれば算出できます。

…って言われてもよくわからないと思うので、次ページに石盛と石高に関する問題を二つご用意しました。実際に手を動かし計算してみることで、石盛の理解が深まるはずです。

  

補註

  1. 秋山高志、前村松夫、北見俊夫、若尾俊平編集 『図録 農民生活史事典 』(柏書房、1991年)
  2. 註1同書。慶長一五年(1610)八月。
  3. 小平市立図書館所蔵 當間家文書 村方銘細帳(D-4-4)、元文元年(1736)

度量衡講座

1.石高とは 2.面積の単位 3.石盛とは 4.石盛と石高を極める1 5.その2

6.重さの単位 7.駄馬の種類と積載量 8.長さの単位

9.江戸時代の貨幣 10.金貨の換算 11.銀貨の換算 12.銭貨の換算

関連記事

耕起田植え武士の俸禄年貢米の納め方耕作の道具