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度量衡講座その8

江戸時代の貨幣

金貨 銀貨 銭貨
東国、上級武士 西国、下級武士・商人 全国、庶民・農民
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三貨(さんか)制度

江戸時代の貨幣には、金貨銀貨銭貨の3つがあります。

金貨は計数貨幣で、銀貨は目方を計って使用する秤量(ひょうりょう)貨幣でしたが、後には定額の銀貨や金単位をもつ計数銀貨も発行されました。

江戸では主に金遣(づか)い、上方では銀遣いで、江戸では金を銀を買うときの銀相場が、大坂(大阪)では銀で金を買うときの金相場が建ちました。この相場は一定ではなく、幕府が財政窮乏から金の含有率を下げるなどで、交換率左右されます。

また、身分制度によっても使用する貨幣が違い、上級武士ではだいたい金貨、下級武士と商人が銀貨、庶民・農民が銭貨です。銭相場が下がると日常品の物価が上がり、庶民の生活を圧迫しました。

貨幣の単位を覚えよう!

江戸時代の貨幣は、金貨、銀貨、銭貨ごと単位が違います。

金一両=四分=一六朱

銀一貫=1,000匁=10,000分

銭一貫=1,000文

貫は銀貨でも銭貨でも使われる単位です。

貨幣の解読銀貨で貫が使われる場合は銀○貫○匁、銭貨で貫が使われる場合は銭○貫○文となります。詳しくは金の解読銀の解読銭の解読で実際のくずし字を見て確認してみてください。

また分という単位も、金貨と銀貨に両方に使われるのでご注意ください。このような理由もあって、江戸時代の貨幣の理解は大変難しいです。については専門家を見つければ尋ねみるのですが、誰もわからないといった有様です。

古文書を学ばれる方は、とりあえず貨幣の単位だけ覚えておけばいいです。然しながら、金貨、銀貨、銭貨が現代でどのくらいの金額になるのか、次ページ以降で解説します。

  

参考文献

江戸東京博物館『図表でみる江戸・東京の世界』(江戸東京博物館、1998年)

度量衡講座

1.石高(こくだか)とは/2.面積の単位/3.石盛(こくもり)とは/4.石盛と石高を極める・その1 5.その2

6.1貫の重さ/ 7.長さの単位/8.江戸時代の貨幣/9.金貨の換算/10.銀貨の換算/11.銭貨の換算

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