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百姓往来その7

耕作の道具

史料

百姓往来_耕作の道具

※無断転載禁止

解読文

百姓往来(ひやくしやうおうらい)

凡百姓取扱文字、農業耕作之道具者先、鋤(すき)・鍬(くは)・鎌(かま)・犁(からすき)・馬把(まぐは)・钁(とうぐは)・竹把(たけくまで)・鉄把(かなくまで)・篦(へら)・□(こえ)・擔桶(たご)・天秤棒(てんびんぼう)・簣(あじか)・持籠(もつこう)・駒掫(こまざらへ)・鋤簾(じよれん)・朳(えぶり)・捌(またぶり)・槌(つち)・□(かんじき)・橇(そり)・間杭(まぐひ)・連架(からさほ)・蒲器(かまけ)・稲扱(いねこき)・碓(ふみうす)・礭(すりうす)・春臼(つきうす)・挽麿(ひきうす)・杵(きね)・□(ひきゞ)・遣木(やりぎ)・泥障(あほり)

※表記できない特殊文字は"□"とした。

解説

百姓の耕作道具について、鋤(すき)、鍬(くわ)、鎌(かま)、臼(うす)などに至るまでひたすら列挙しています。現代では使われない農具がほとんどです。

しかもそれら農具は、難しい漢字でびっしり書かれているので、解読する気にもならない!という方も多いと思います。というわけで、ここでは史料に青の棒線で示した鋤簾(じょれん)という道具だけ覚えていただければオッケー!です。

鋤簾は、土砂・ごみなどをかき寄せる用具で、長い柄の先に、竹で編んだ箕(み)、または歯をきざんだ鉄板を取り付けたものです。江戸時代、鋤簾は土をすくう場合、鍬(くわ)よりも能率がよく、河川では土砂すくいの他に貝や魚とりにも使われました。

って言われてもピンと来ないと思いますので、JAみちのく安達さんのHPの昔の道具として紹介されている鋤簾のページで、視覚的に鋤簾を覚えていただければと思います。

  

史料情報

  • 表題:百姓往来
  • 年代:文政 3/出所:浪花禿帚子再訂 /宛所:西村屋与八外 /形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3384
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

百姓往来

1.百姓往来とは/2.仁徳天皇の仁政/3./4./5./6./7.耕作の道具/8.年貢の納め方、助郷

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