原文
右頁:たのくさとり、にね、いねのほ/左頁:いねをかる、また、たをかるともいふ
MEMO
右頁「くさとり」の「と」は「登」、「いね」の「ね」は漢字の「祢」をくずした変体仮名。左頁二行目の「また」の「ま」は「末」、「た」は「多」をくずした変体仮名。
解説
「田の草取り」とは、稲の成長を妨げる稗などの雑草を取ること。
史料では『百姓往来』の農具にも記されている「鎌」を使って、稲を刈っている様子が描かれています。褌姿の男性三人が手作業で、一見牧歌的な風景ですが、稲刈りは現在、機械を用いても大変な作業です。
史料情報
- 表題:絵入知慧の環 初編上
- 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
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絵入智慧の環
1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字