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村絵図とは 概要、特徴、用途など

江戸時代の村絵図からどの様なことがわかるのか。実際の史料を元に紐解きます。

史料 全体図

武州男衾郡板井村

村絵図_全体図

※無断転載禁止

解説

村絵図とは

村絵図とは、江戸時代ごとに作られた絵図。彩色のものが多く、初期は検地帳と共に作成されたり、村明細帳に添えるためなど、様々な事情により作成されました。

田畑屋敷、道端、川や用水、主要堂社など景観全般を描いたものがありますが、後期の村絵図は村内の必要な部分のみを描く部分図が多いです。

武州男衾郡板井村

史料は武州男衾郡(おぶすまぐん)板井村の村絵図。埼玉県北部に位置する、現在の熊谷市にあたります。地名の由来は、かつて板で囲っていた井戸があったことによるといいます(地名誌)。

当村は旗本長塩氏・牛奥氏・(寛政八年から)亀井氏の知行の三給および天領の相給村

村高は「天保郷帳」では二一八石余り。村の平均石高は五〇〇石なので、半分に満たない生産能力です。

飯島家文書

当サイトでは人別送り状済口証文など、埼玉県立文書館所蔵 飯島家文書を多々に取り上げています。飯島家は、延宝(1670年代)の頃より代々板井村の名主を世襲した旧家。板井村の窮状を示すがごとく、年貢未進に関するものや、貸借金の文書も多く残されています。

板井村が出てきたらこの絵図に思いをはせていただければと思います。それでは次項より当村絵図の解読にチャレンジしてみましょう。

参考資料

史料情報

  • 表題:村絵図
  • 年代:近世
  • 埼玉県立文書館所蔵 飯島家116
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
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村高:武州幡羅郡四方寺村・同州多摩郡大沼田新田