くずし字で楽しむ江戸時代

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看板・扁額

お寺の額(扁額)のくずし字その2 岩手県奥州市の寺社

岩手県奥州市にある、お寺と神社に扁額(へんがく,細長い額)に、くずし字を発見したので、これを解読してみましょう。

黒石寺

薬師如来

薬師如来

右から左に書かれています。は茶に見え、師も難読。

愛宕神社

毘沙門天

毘沙門天

神社ですが、一一世紀に制作されたと考えられる毘沙門天立像(重文)が安置されています。沙のくずし字は古文書における頻出字体で、沙汰(さた)や沙法などとして出てきます。

蔵王権現

蔵王権現

この扁額は年代的に新しく、現代と同じく左から右に書かれているので却って紛らわしい。(笑)

蔵は名前のくずし字でお馴染みの字体。蔵王権現(ざおう‐ごんげん)は、修験道の主尊で役行者(えんのぎょうじゃ)が金峰山(きんぷせん)で修行中に感得したと伝わっている菩薩。

正法寺

選佛場

選仏場

は仏の異体字(旧字)。場のくずし字は意外に難読です。選仏場(せんぶつじょう)とは、仏祖(お釈迦様)を選び出す所の意。禅宗寺院内にある僧の坐禅する禅堂です。

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