くずし字で楽しむ江戸時代

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名前の解読10

助・蔵・数字などが入る人名

助、蔵など

養之助 竹蔵 庄蔵
養之助 竹蔵 庄蔵
私の親戚にも〇之助がいます。 蔵のくずし字が難読ですが頻出字体により記号化 庄のくずし字もちょっと難しいですね。
佐平次
佐平次
次がひどくくずされています。

数字

藤七 惣七 彦八
藤七 惣七㊞ 彦八㊞
藤が付く名前は多く、武士の名前に松平藤之助。 惣は惣代など、よく出てくる字。 印章家長が所持。

名頭(ながしら)

現代でも少なくありませんが、昔の人の名前後ろには助、蔵、次、数字が入ることが珍しくありません。

どちらかいえば名前の先頭の方が難しく、名頭(ながしら)といって江戸時代、人名に使用される手習教材がありました。

森安彦『古文書を読んでみよう』(日本放送出版協会 、2001年)14-15頁に折本の「名頭字」安政四年十一月が紹介されています。内容は、名前に使用される一字、”源 平 藤 橘 孫、彦 伝 吉 伊 半、徳 武 兵 権 竹、…”が列挙されています。

一見、便利でよく出来ているのですが、くずし字は前後があった方が読みやすいもの。初学者のころ私は「名頭字」でくずし字は、難しくて覚えられなかったです。(笑)

現代と違い、江戸時代では変わった名前の人は稀。例えば史料先頭の養は「麻疹養生伝」あるいは、養(やしな)はるなど、古文書を学んでいるうちに、自然に名前も読めるようになっていくでしょう。

名前

官職名その1その2その3国司その1その2

武士左衛門右衛門兵衛・郎/助・蔵・数字/動物

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