くずし字で楽しむ江戸時代

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名前の解読11

江戸時代の主たる動物の名前解読

史料

鳥 鳩 鶏
のくずし字は記号化。理屈抜きで覚えるしかありません。 江戸時代、鑑賞用に鳩を買う農民がいたようです。九+鳥。 左記のや鳩のくずし字と見比べてみてください。
雉 鷹 猪
桃太郎でお馴染みにして、朝鮮国王朝服九章紋の一。私は近所の川で年に二、三回目撃します。 は徳川将軍家のシンボル。 江戸時代、がよく田畑を荒らしました。獣偏+者。
鹿 兎 馬
鹿
今では考えられませんが、鹿もよく田畑を荒らしました。 も猪鹿に次いで田畑を荒らす代表格。 宿場で人と馬を提供する際「人馬」として頻出。
猫 犬 鰻
くずし字で獣偏は、手偏のようになります。 昔はを食べてしまう人もいたので、綱吉は生類憐みの令を施行したいう説もあります。 最後に魚類という変化球。土用の丑の日でお馴染み。

ひとくちメモ

江戸時代、多くの人々――百姓にとって動物は現代より身近な存在。鷹場文書などでも動物の名前がよく出てきます。古文書の学習の息抜きがてら楽しんでいただければうれしいです。

名前

官職名その1その2その3国司その1その2

武士左衛門右衛門兵衛・郎助・蔵・数字/動物

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