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絵入智慧の環2

にはとり(鶏)、とんぼう(蜻蛉)などの変体仮名

史料

いぬ~をしどり_絵入智慧の環

※無断転載禁止

原文と解説

仮名(仮名の元になった字体)漢字:MEMO

  1. いぬ(以奴):-
  2. ろ(呂)櫓:船をこぐ為の道具。
  3. はち(波知):-
  4. にはとり(仁波止利):漢字は異体字(旧字)
  5. ほたる(保多留)蛍:多が変体仮名、現行の平仮名は太。漢字は旧字・螢
  6. へび(部比):-
  7. とんぼう(止无本宇)蜻蛉:本が変体仮名、現行の平仮名は保。
  8. ちやわん(知也王无)茶碗:王が変体仮名、現行の平仮名は和。
  9. りす(利春)栗鼠:春が変体仮名、平仮名は寸。鼠の字体は異体字で表記されている。
  10. ぬの(奴乃)布 :-
  11. るにん(留尓无)流人:尓が変体仮名、現行の平仮名は
  12. をしどり(遠之止利)鴛鴦:一見難読だが現行の仮名「を」も遠をくずした字体。

ポイント

史料の単語はいろは歌(いろはにほへと)順に並んでいます。

変体仮名とは、現在普通に用いられている平仮名とは異なる字体の仮名。詳しくは古文書の文字の種類をご参照ください。

史料情報

  • 表題:絵入知慧の環 初編上
  • 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いています。
  • ※無断転載を禁止します。

絵入智慧の環

1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字

7.家庭内序列 8.父母の呼び方 9.東西南北 10.天地

11.短文 12.方位 13.春夏秋冬 14.花見 涼み 15.月見 雪見

16.歳時記 17.耕起 18.田植 19.稲刈り 20. 脱穀

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