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絵入知慧の環2

いぬ、にわとり、ほたるなどの変体仮名

史料

絵入知慧の環3

※無断転載禁止

解読文と解説

一行目

いぬ ろ はち
犬/いぬ 櫓/ろ 蜂/はち
かわいいですね。 櫓は船をこぐ為の道具です。 刺されないようにネ。

二行目

にはとり ほたる へび
鶏/にはとり 蛍/ほたる 蛇/へび
歴史的仮名遣いにより「にはとり」と表記されてます。 「ほたる」の「た」は、「多」をくずした変体仮名[註1]です。 蛇は十二支に入っているように昔は神聖な動物でした。

三行目

とんぼう ちやわん りす
蜻蛉/とんぼう 茶碗/ちやわん 栗鼠/りす
「とんぼう」の「ほ」は、「本」をくずした変体仮名です。 「ちやわん」の「わ」は、漢字の「王」をくすじた変体仮名です。 「りす」の「す」は、漢字の「春」をくずした変体仮名です。

四行目

ぬの るにん をしどり
布/ぬの 流人/るにん 鴛鴦/をしどり
「ぬ」と「の」が少々合体していますが問題なく読めますね。 何故いきなり流人!「るにん」の「に」は「尓」をくずしたもの。 「をしどり」これは難しい!「し」は一本の棒のようになってます。

このくずし字に注目!

さてここからは、絵入知慧の環の絵を楽しみながら、いよいよ変体仮名[註1]の読み方を学習してきます。史料の単語はいろは歌(いろはにほへと)順に並んでおります。

二行目のほたるの「た」、三行目のとんぼうの「ほ」、ちやわんの「わ」、りすの「す」は変体仮名で、難しいくずし方をしていますが頻出用語です。

しかし無理に覚えなくて構いません。古文書をやっていくうちに自然に慣れます。古文書のひらがなってこんな感じなんだ~ってくらいに最初のうちはとどめておくだけでOKです。

補註

註1:変体仮名とは、現在普通に用いられている平仮名とは異なる字体の仮名です。詳しくは古文書の文字の種類をご参照ください。

史料情報

  • 表題:絵入知慧の環 初編上
  • 年代:明治6.5(1873)/出所:古川正雄著/宛所:岡田屋嘉七/形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

絵入知慧の環

1.絵入知慧の環とは/2.いぬ、にはとり/3.わらび、ねこ/4.いのしし、おほかみ

5.さくら、みかん/6.数字の読み方/7.父母の書き方/8.父母の呼び方/9.東西南北、左右上下

10.天地、日月/11.草木/12.日のいづるかたに/13.春夏秋冬/14.花見、涼み

15.月見、雪見/16.行事、風物詩/17.田をすく、種まき/18.田植、早乙女

19.田を刈る/20.稲こき、臼を引く

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