くずし字で楽しむ江戸時代の暮らしと文化

古文書ネット

  1. HOME
  2. 入門講座
  3. 絵入知慧の環

絵入知慧の環20

稲こき、臼を引く

史料

昔の稲こき、臼を引く様子_絵入知慧の環

※無断転載禁止

解読文

右:いねをこぐ、うすをひく、左:了

解説

右上の「いね」の「ね」は漢字の「祢」をくずした変体仮名[註1]です。

右下の「うす」の「す」は漢字の「春」をくずした変体仮名です。臼を引くとは脱穀した籾(もみ)の籾ガラをむいて玄米にする作業(註2)です。

以上で絵入知慧の環の解読は終了です。如何だったでしょうか。くずし字を学ぶ為にご紹介した史料ではございましたが、日本人として忘れてしまっている感性みたいなものが、絵入知慧の環にはたくさん詰まっていると思いますので、その辺りも楽しんでいただければうれしいです。

  

補註

註1:変体仮名とは、現在普通に用いられている平仮名とは異なる字体の仮名です。詳しくは古文書の文字の種類をご参照ください。

註2:お米ができるまで(三田いしがき棚田会)

史料情報

  • 表題:絵入知慧の環 初編上
  • 年代:明治6.5(1873)/出所:古川正雄著/宛所:岡田屋嘉七/形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

絵入知慧の環

1.絵入知慧の環とは/2.いぬ、にはとり/3.わらび、ねこ/4.いのしし、おほかみ

5.さくら、みかん/6.数字の読み方/7.父母の書き方/8.父母の呼び方/9.東西南北、左右上下

10.天地、日月/11.草木/12.日のいづるかたに/13.春夏秋冬/14.花見、涼み

15.月見、雪見/16.行事、風物詩/17.田をすく、種まき/18.田植、早乙女

19.田を刈る/20.稲こき、臼を引く

関連記事

近代文学で覚える異体字と歴史的仮名遣い

1.はじめに/2.夏目漱石「こゝろ」/3.坂口安吾「堕落論」/4.葛西善蔵「子をつれて」

5.太宰治「待つ」/6.宮沢賢治「どんぐりと山猫」/7.高見順「あるリベラリスト」