くずし字で楽しむ江戸時代

古文書ネット

  1. HOME
  2. 入門講座
  3. 絵入智慧の環

絵入智慧の環12

日のいづるかたに

史料

日のいづるかたに_絵入智慧の環

※無断転載禁止

原文

左頁:日のいづるかたにむかひ、左をゆびざせばきた、右をゆびざせばみなみなり

右頁:あたまのかたはうへなり、あしのかたはしたなり

解説

左頁

一行目「いづるかたに」の「た」は「多」をくずした変体仮名

三行目「みなみ」の「み」は「三」、「な」は「奈」、また四行目「なり」の「な」も「奈」をくずした変体仮名

「日のいづるかたに」は「日のいづるほうに」という意味で、「かたに」を漢字で表記すると「方に」です。

右頁

一行目と四行目の「かた」の「た」は「多」、 一行目と三行目文末の「は」は「者」をくずした変体仮名。

二行目と四行目「なり」の「な」は「奈」、四行目「した」の「し」は「志」、「た」は「多」をくずした変体仮名です。

史料情報

  • 表題:絵入知慧の環 初編上
  • 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

絵入智慧の環

1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字

7.家庭内序列 8.父母の呼び方 9.東西南北 10.天地

11.短文 12.方位 13.春夏秋冬 14.花見 涼み 15.月見 雪見

16.歳時記 17.耕起 18.田植 19.稲刈り 20. 脱穀

関連記事

小学算術書旗・桃・傘墨・靴檎・魚・兎