原文
左頁:日のいづるかたにむかひ、左をゆびざせばきた、右をゆびざせばみなみなり
右頁:あたまのかたはうへなり、あしのかたはしたなり
解説
左頁
一行目「いづるかたに」の「た」は「多」をくずした変体仮名。
三行目「みなみ」の「み」は「三」、「な」は「奈」、また四行目「なり」の「な」も「奈」をくずした変体仮名。
「日のいづるかたに」は「日のいづるほうに」という意味で、「かたに」を漢字で表記すると「方に」です。
右頁
一行目と四行目の「かた」の「た」は「多」、 一行目と三行目文末の「は」は「者」をくずした変体仮名。
二行目と四行目「なり」の「な」は「奈」、四行目「した」の「し」は「志」、「た」は「多」をくずした変体仮名です。
史料情報
- 表題:絵入知慧の環 初編上
- 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
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絵入智慧の環
1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字