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絵入智慧の環6

数字の読み方

史料

数字の読み方_絵入智慧の環

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原文

右頁:ひとつ、ふたつ、みつ、よつ、いつゝ、むつ、なゝつ、やつ、こゝのつ、とを

左頁:一(いち)、二(に)、三(さん)、四(し)、五(ご)、六(ろく)、七(しち)、八(はち)、九(く)、十(じふ)、百(ひやく)、千(せん)、万(まん)、億(おく)、兆(てう)

右頁解説

繰り返し符号(重ね字)「ゝ」は、現代では「いつつ」「ななつ」「ここのつ」と書きます。

一行目「ふたつ」の「た」は多をくずした変体仮名川越のだんごも同字体。現行の平仮名「た」は太。

同行「よつ」の「つ」も現行の平仮名「つ」も川をくずす。また二行目先頭「いつゝ」の「つ」は徒をくずします。どのように使い分けて書いているのかは不明ですが、様々な「つ」の書き方を伝えたった以上の意味はないでしょう。

史料情報

  • 表題:絵入知慧の環 初編上
  • 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いています。
  • ※無断転載を禁止します。

絵入智慧の環

1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字

7.家庭内序列 8.父母の呼び方 9.東西南北 10.天地

11.短文 12.方位 13.春夏秋冬 14.花見 涼み 15.月見 雪見

16.歳時記 17.耕起 18.田植 19.稲刈り 20. 脱穀

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