原文
右頁:たをすくさま、左頁:たねまき
MEMO
右頁「すく」の「す」は「春」、「さま」の「ま」は「末」をくずした変体仮名。左頁「たね」の「ね」は「祢」をくずした変体仮名。「まき」の「ま」は前述の「さま」の「ま」同様、「末」をくずした変体仮名。
解説
田を「すく」とは「鋤く」、土を耕すの意。
『百姓往来』の農具に紹介されている犁(からすき)を使って、牛にひかせて土を掘り起こしています。根株の残っているような堅田は犁で耕した後に鍬を用いて深く耕しました。
参考文献
秋山高志・前村松夫・北見俊夫・若尾俊平 編『図録 農民生活史事典』(柏書房、1991年)
史料情報
- 表題:絵入知慧の環 初編上
- 年代:明治6.5(1873)/古川正雄 著
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書4197
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絵入智慧の環
1.概論 2.にはとり 3.つくゑ 4.ゐのしゝ 5.すゞめ 6.数字