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百姓往来その1

百姓往来とは

史料と解読文

百姓往来表紙と裏表紙

※無断転載禁止

百姓往来とは

庶民の初等教育に使われる教科書を往来物(おうらいもの)と言います。往来物には様々な種類があり、世界商売往来に続いてここでは百姓往来を取り上げたいと思います。

百姓往来は江戸時代、将来、お百姓さんになる児童の為に、人としての倫理、農業を遂行していく為に必要な知識を教えつつ、読み書きをおぼえる為に作られた教科書です。

具体的には、農業の道具、新田開発・検地、水害やひでりなどの災害の際の手当て、検見・貢納、肥料、龍主が巡見に来たときの百姓の心得、家屋の作作、農民の常食などが書かれています[註1]。ちなみ作者は浪花禿帚子(なにわとくそうし)と言います。

私達のご先祖さまはほとんどが農民です。江戸時代、人口の8割が農民でした。よってお百姓さん抜きに江戸時代は語れません。次ページから百姓往来を通して、江戸時代のお百姓さんの暮らしや文化、考え方を見ていきましょう。

  

補註

菅野 則子, 桜井 由幾 『入門 古文書を楽しむ』(竹内書店新社、2000年) 参照

史料情報

  • 表題:百姓往来
  • 年代:文政 3/出所:浪花禿帚子再訂 /宛所:西村屋与八外 /形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3384
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

百姓往来

1.百姓往来とは/2.仁徳天皇の仁政/3./4./5./6./7.耕作の道具/8.年貢の納め方、助郷

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