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百姓往来その5

忠(ちゅう)とは

史料

忠(ちゅう)_百姓往来

※無断転載禁止

解読文

忠(ちう)/人につかふるには、主(しゆ)人の恩賞(おんしやう)・情(なさけ)のあるなしに、少しもかまふべからず、唯(たゞ)蔭(かげ)日向(ひなた)なく、昼夜(ちうや)こゝろをはげまし、忠勤(ちうきん)を抽(ぬきん)すべし

かならず仮(かり)にも主人をうらみ、讒(そし)る事、物体(もつたい)なきわざなり、心づくへし/哥ニ 身のとがは おもひもかけず 主人をそしる 人こそ あはれなりける

現代語訳

忠(ちゅう)/人に仕える際には、主人の恩賞や情けのあるなしに少しも構うべからず。ただ蔭日向なく、昼夜気持ちを奮い立たせ忠実に勤め、人一倍励むこと。決して仮にも主人を恨み、そしることは、もっての外の行いだ。心から仕えるべし。

歌に「身のとがは おもひもかけず 主人をそしる 人こそ あはれなりける」(身の過ちは予期しない。主人を謗(そし)る人こそ憐れである。)

解説

主人に仕える時は、主人をそしることなく、忠実に勤めることを史料では教えています。世話字往来(天保.再刻1844年)という往来物(教科書)では下記のような歌があります。

「上つがた(身分の高い人)は 無理いふものと心得て 勤(つとむ)ることを奉公といふ」

史料(文政3,1820年)は心から仕えるようなことをうたってますが、史料より二〇年ばかり後の世話字往来では本音と建て前を使い分けた大人の対応。けだし、史料の絵は当時の人が見ても何時代の話をしてんだと思う。

  

史料情報

  • 表題:百姓往来
  • 年代:文政 3/出所:浪花禿帚子再訂 /宛所:西村屋与八外 /形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3384
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
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百姓往来

1.百姓往来とは/2.仁徳天皇の仁政/3./4./5.忠/6./7.耕作の道具/8.年貢の納め方、助郷

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