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西洋時計便覧10

不定時法対応表 現行時計で何時か早わかり

江戸時代の時刻は、現行の時刻で何時にあたるのか、明治初期の時計マニュアルから紐解きます。

史料

不定時法対応表_西洋時計便覧

※無断転載禁止

解説

まず史料、時計の上の月を確認しましょう。左から旧暦の「十一月ノ中」は冬至、「八月二月ノ中」は秋分と春分、「五月ノ中」は夏至を表しています。

次に時間を確認。時計下の表・左側上段には「(うま)時 昼九ツ」「未(ひつじ)時 昼八ツ時」の記載が見えます。現代人には何時だかよくわかりませんね。その隣りに答えが書いてあります。

冬至は(午後)十二時~三時三十九分三十六秒、秋分春分は同時~四時廿四(24)分、夏至は同時~五時十五分三十六秒くらいの間。昼の時間帯が冬至から夏至にかけて、長くなっていくことが確認できました。

ところで昼八ツは、午後の間食・おやつの時間として現在まで命脈を保っています。どの季節も史料から、昼八ツが午後三時に含まれていることも見て取れます。

ともあれ『西洋時計便覧』は西洋時計の解説書ですが、現代から見ると不定時法の解説書になります。江戸時代の不定時法を理解されたい方は、是非当史料ご活用ください。

史料情報

  • 表題:西洋時計便覧
  • 年代:明治二年(1869)/出所:柳河春三著/宛所:柳河氏采英書屋/形態:折本
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

西洋時計便覧

1.柳河春三 著 2.日本との違い 3.種類や特徴

4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方

9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表

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