史料
解読文
(<<前頁余は)推(オシ)て知るべし
袖時計(ソデトケイ)一名根附時計、全躰(ゼンタイ)の図(づ)左の如し/其一
解説
史料には袖時計が、繊細な線でシンプル且つリアルに描かれています。袖時計とは袂時計、つまり懐中時計と同じで小型時計の意味です。
「知るべし」の「べ」は「遍」をくずした変体仮名。また体は躰、図は圖として異体字(旧字)で表記されています。一名(いちみょう)とは、またの名、別名の意。
この図の蓋をパカって開けると時計が出てきます。それでは開いた図を見てみましょう!
史料情報
- 表題:西洋時計便覧
- 年代:明治二年(1869)/柳河春三著、柳河氏采英書屋刻・東京 宝集堂発兌
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
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西洋時計便覧
4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方
9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表