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西洋時計便覧8

時計の見方 江戸時代の人はわからないので。

明治初期の時計マニュアルから、西洋式(現代)の時を数え方を(知ってると思うけど)紐解きます。

史料

時計の見方_西洋時計便覧

※無断転載禁止

解読文

秒時(セコンド)といふは。一時の間の細分(コワリ)にして。譬(タトへ)ば第一時と第二時との正中は。即ち三十分なり。依(ヨツ)て一時三十分といふ。

又それより一時の四分一過(スギ)たる時は。即ち一時四十五分と云。是(コレ)一時七分五厘(リン)の事なり。

秒(セコンド)は分(ミニユート)の一つ下の数(カズ)にて。一分よりニ分迄(マデ)の間に。一セコンドより五十九セコンド迄ありて。六十セコンドと満(ミツ)れば。即ち二分時なり尚(ナホ)次の図(ヅ)を見て知るべし

解読文

秒時(セコンド)と言うのは一時の間を細く分けて、たとえば第一時と第二時との中央は即ち三十分だ。よって一時三十分と言う。またそれより一時(不定時法・和時計二時間)の四分一過ぎた時は、即ち一時四十五分という。これは一時七分五厘(リン)の事。

秒(セコンド)は分(ミュート)の一つ下の数で、一分よりニ分迄の間に、一セコンドより五十九セコンド迄あり。六十セコンドと満つれば、即ち二分時だ。なお次の図を見て知るべし

解説

史料は迄は迠、図はとして異体字(旧字)で記しています。

現代、時計の説明書といっても、時計の見方を字面で説明しているものはないでしょう。史料は説明が丁寧すぎてかえってわかりづらいところもありますが、ありそうでない時計のトリセツと思います。

史料情報

  • 表題:西洋時計便覧
  • 年代:明治二年(1869)/出所:柳河春三著/宛所:柳河氏采英書屋/形態:折本
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

西洋時計便覧

1.柳河春三 著 2.日本との違い 3.種類や特徴

4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方

9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表

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