解読文
其ニ 開図表面/其三同 同 裏面
い印は時計を掛る穴なり、毎日一度て同じ時刻にまくべし、ろ印は表の針をなほす穴なり
解説
史料は図は圖、面は靣、穴は宂、時計は时斗として異体字(旧字)で表記されています。
史料は、袖時計(懐中時計)の蓋を開けた状態を描いています。史料のとおり蓋は、表面だけでなく裏面にも付いています。其二は表面の蓋を開けて、時刻を表示させた状態の図。
其三は袖時計をひっくり返して裏面の蓋を開けた際の図。「い印」はゼンマイを巻く穴、「ろ印」は時刻を合わせる穴。其三裏面にソックリな実物は懐中時計の海さん(上から五番目のお写真)参照のこと。
史料情報
- 表題:西洋時計便覧
- 年代:明治二年(1869)/柳河春三著、柳河氏采英書屋刻・東京 宝集堂発兌
- 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
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西洋時計便覧
4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方
9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表