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西洋時計便覧6

懐中時計の調整の仕方

明治初期の時計マニュアルから、懐中時計(袖時計)の仕組みを、記された図と共に紐解きます。

史料

懐中時計の内機を開いた図_西洋時計便覧

※無断転載禁止

解読文

其四 内機ヲ開シ図/は印の所に針の両方にSF(スフ)又はAR(アル)の二字を記す、是は時計の早まり過るか、おくるかを直す為の印也/S(ス)R(ル)はおそくする方 F(フ)A(ア)はいそがす方

解説

史料は、変体仮名と漢字のくずし字が入り混じり、解読が結構難しいです。

本文「印の所に針の両方にSF又はARの二字を記し」、図は「は」印として、SF又はARが省略されています。時計職人修行日記さん掲載の実物の袖時計(懐中時計)を拝見すると、SF「又は」ARではなく、両方記されていることが確認できます。(笑)

SF、ARの文字は何の略かというと、進む意味が英語でF=Fast、仏語でA=Avance、遅れる意味が英語でS=Slow、仏語でR=Retard。史料左下の解説と一致します。

史料情報

  • 表題:西洋時計便覧
  • 年代:明治二年(1869)/出所:柳河春三著/宛所:柳河氏采英書屋/形態:折本
  • 埼玉県立文書館寄託 小室家文書3335
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

西洋時計便覧

1.柳河春三 著 2.日本との違い 3.種類や特徴

4.懐中時計 表面 5.開図 6.調整 7.刻み方 8.見方

9.図解 時計の読み方 10.不定時法対応表

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