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小学算術書その11

騎兵、蝶、手習

史料

小学算術書

※無断転載禁止

解読文

六 騎兵は、一匹の馬に、乗りて、七里走り、又他の馬に、乗りて、六里、走れり、合せて、幾里、走りたるや、答

七 男児は、蟻を、七匹、捕へ、女児は、蜻蜒を、三匹、捕へたり、両人の、捕へたる、蝶と蜻蜒を、合せて、幾匹なるや、答

八 上着の釦鈕は、七つ、あり、胴着の釦鈕は、五つあり、合せて、此釦鈕、幾個ありや、答

九 午前に、手習を七枚なし午後に、手習を、八枚なせり、合せて、幾枚、手習を、なせしや、答

十 書物、一冊の価は、七円にして、今、一冊の書物は、九円なるとき、二冊の価を、合せて、金幾円なりや、答

十一 東京より、神奈川まで、路程、七里あり、又東京より、板橋まで、路程二里あり、此両方の、路程を、合せて、幾里ありや、答

解説

六問目と十一問目に尺度の単位「里」が出てきました。一里は三十六町、3.93キロメートルです。

七問目の「男児」「女児」の「児」は、児の異体字である「兒」で記されています。また、「蜻蜒」は「トンボ」と読み、昆虫のトンボのことで、難しい漢字を当てています。

八問目の「釦鈕」は、「ボタン」と読み、服についているボタンのことです。

九問目の「手習」とは、「習字」のことです。

十問目の「価(あたい)」「円」は、異体字ででそれぞれ「價」「圓」で記されています。「圓」については異体字一覧の3番でチェックしてみてください。

  

史料情報

  • 表題:小学算術書 巻一 師範学校彫刻
  • 年代:明治 6. 3.(1873)/出所:文部省/形態:竪帳
  • 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
  • 当サイトは埼玉県立文書館から掲載許可を頂いてます。
  • ※無断転載を禁止します。

小学算術書

1.小学算術書とは/2.先生と生徒の数/3.茶碗、鶴、俵/4.算数に使う符号/5.旗、桃、傘

6.墨、靴/7.檎、魚、兎/8.机、見台等/9.小銃、屏風等/10.北斗七星、北極星

11.騎兵、蝶、手習/12.兵卒、蝉、人形/13.蜂の巣、桜等/14.羅紗、蒸気船

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