原文 左頁
第四節/符号の事
- +は、よする、しるしなり、○加算の、符といふ、
- -は、ひく、しるしなり、○減算の符といふ、
- ×は、かける、しるしなり、○乗算の、符といふ、
- ÷は、わる、しるしなり、○除算の、符といふ、
- =は、同じ数の、しるしなり、○同数の、符といふ、
- ?は、問ひの、しるしなり、○疑問の、符といふ、
第五節/加算
解説
「符号の事」の「号」は、異体字(旧字)「號」。本文一行目「よする」(与する)の「す」は「春」をくずした変体仮名。現行の平仮名「す」の元の字体は「寸」。
近代は時計の読み方『西洋時計便覧』明治二年(1869)、股引やボタンの紹介『世界商売往来』明治四(1871)に始まり、当教科書においては「?」(クエスチョン マーク)の説明を見て取ることができます。
史料情報
- 表題:小学算術書 巻一 師範学校彫刻
- 年代:明治6. 3.(1873)/文部省 編纂
- 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
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小学算術書
1.概論 2.先生と生徒数 3.茶碗、鶴 4.符号 5.足し算