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小学算術書9

小銃から屏風折数まで

史料

小銃、屏風折数_小学算術書

※無断転載禁止

原文(絵の下の部分)

  1. 小銃、六挺と、小銃、五挺あり、合せて、小銃、幾挺となるや、答
  2. の上に、数字の札六枚あり又机の下に、数字の札、三枚あり、合せて、札の数、幾枚ありや、答
  3. 一本のに、葡萄、六つと、葡萄、四つあり、合せて、葡萄、幾個ありや、答
  4. 、六匹に、馬、一匹を、合せて、馬、幾匹なるや、答
  5. 高き、屏風は六つ折なり、又短き、屏風は、二つ折なり、此二枚の、屏風を、合せて、幾折なるや、答

解説

二問目の「数」は、前頁でも見ましたが、数の異体字(旧字)「」。同二行目「三枚あり」、三問目二行目「幾個ありや」の「あ」は「阿」をくずした変体仮名。現行の平仮名の「あ」は「安」をくずした字体。

それにしても小学生の算数の教科書に小銃は違和感があり、一方で屏風の折数は風流でこれまた現代では思いもよらぬことです。

史料情報

  • 表題:小学算術書 巻一師範学校彫刻
  • 年代:明治6. 3.(1873)/文部省 編纂
  • 埼玉県立文書館収蔵 大舘氏収集文書274
  • 当サイトは同館から掲載許可を頂いてます。
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小学算術書

1.概論 2.先生と生徒数 3.茶碗、鶴 4.符号 5.足し算

6.墨の単位 7. 8.見台の足数 9.小銃、屏風 10.

11. 12.兵卒数 13. 14.蒸気船の速さ

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